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2019年11月18日月曜日

「夜のクラブ活動中止」

沢尻エリカ(33)合成麻薬所持使用で緊急逮捕のニュースを見る。いい女優になったきていたのに残念だ。芸能界という特殊な世界では、一度脚光を浴びるとその光が忘れられなくなる。と、同時にその人気が、いつかは落ちてしまうという恐怖との戦いになる。栄光を見た人間は、その栄光によって滅びるのは歴史の常である。英雄たちがどういう命の終わりを迎えたかは、あてにはならないが世界史、日本史の教科書を見れば分かる(いずれも推測であって正しいかは不明)。栄光が大きいほど、不安も大きくなり、孤独感は増幅し、人への猜疑心は強くなる。また、その栄光を遠くより見る者は、嫉妬の炎をメラメラと燃やす。あいつをいつかきっと地獄の底に落としてやると思う。そんな人間に日々ニコニコと囲まれる(憎悪を持つ人間ほど、あいそ笑いで接する)。人間という動物で、完成度100%というのは一人もいない。全員不完成なのだ。光を浴びた人間が一人消えれば、その陰にいた人間や、影の役をしていた日陰の人間に機会が来る。一人の不幸は、一人の幸福の始まりである。成功した人間は、その成功によって滅びる。芸能界に限らず、○△界、×△界、△○界……等々、人間社会はこの夥しい数の「界」の存在によって成り立っている。その界にいる人間はまい日が足の引っ張り合いであり、顔は笑顔だが、心の中には悪魔が猛毒を仕組んでいる。人間には善人がいないと思っていたほうが、いい人間関係がつくれる。善い人間だと思っていたのに、酷い裏切りにあい、殺してやりたい! こういうのは人生の学びが足りない。人は全員、自己保身なのだ。沢尻エリカは10日間は留置される。しかしこの10日間で自分の素顔に会える。特別なトイレを使わせてくれるわけではない。キラキラファッションも、イケイケのメイクアップもできない。ご自慢のブーツやヒールも履けず、「留」と印字されたゴムのスリッパになる。コッペパン2個と、小さくて四角いバターと、小さなジャムが入ったビニール袋を持たされて、東京地検の地下室に入る。きのうまで乗っていた高級車ではない。有名人は布で外をかくした車に乗ることになる。警察が内定していたという事は、チクリ(密告)があったということだ。私は別に沢尻エリカのファンでもなんでもない。もし、日本国の警察が本気で合成麻薬や、マリファナや、シャブの摘発をしたら、日本中の留置所は、即日満杯になるだろう。あらゆる「界」の人間がそこにいるはずだ。人間の体は一度憶えた快感を忘れることが難しい。だが、それを克服している人間も多い。かつてミュージシャンは麻薬(主にヒロポン)をやって一人前と言われた。飛び切りいい音が出せたと言う(あるいは疲れがとれた)。この騒ぎで“大マスコミ”は大喜びだ。これで安倍総理の桜を見る会の“私物化”を忘れさせることができると。あまりタイミングがいいので、私はうがった見方をしている。栄光と転落を生かして、いずれ悪女女優として輝けと言いたい。若者の人生は長いのだから。ただし、クラブ活動はもう卒業だ。留置所の弁当も、この頃はかなり旨いという。お風呂だってかなりヌルいけど、週に二回は入れるはずだ。自分の恥をさらけ出すんだ。役を演じるように。そして、出所したら、「復讐は最高の健康法」ということを実践する。密告者には「刃」をだ。人生は楽しいぞ。

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