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2019年11月23日土曜日

「死後離婚」

ちょっと恐い話を、知人のご住職から聞いていたけど、そのものズバリの本が出ていた。著者は葬儀・お墓コンサルタント「吉川美津子」ジャーナリスト「芹澤健介」特定行政書士「中村麻美」の三氏だ。本の腰巻きには「夫と同じ墓に入りたくない!」「姑の世話がしたくない!」「義実家と縁を切りたい!」妻たちの密かな願いをたった1枚の書類で可能にする「死後離婚」とはなんなのか?(洋泉社)新書y。実はこのテーマは、私も岩手県一関市曹洞宗常堅寺の後藤泰彦住職から聞いたときから興味を持っていて、今、ある企画を進めている。当然のように死後離婚を希望するのは女性たちであることは、言うまでもない。昔ならともかく長男の嫁に入り、日々姑や小姑、その上舅や、親類、親者たちから、イヤガラセ、イジメ、過重労働や、夫の浮気やバクチや投資、パチンコ、キャバクラ通いや、ゴルフや釣り、カラオケ三昧、動かず、働かずで日がなゴロゴロしながら、酒だ、つま味だと命じ、あろうことか、モタモタすんなと文句をつけブータレる。愛する我が子が何人かいる。必死に堪える嫁、あるいは結婚してみたら、それまでとはまったく逆、マザコン、パパコンで、料理がママよりマズイだとか、パパのつくった料理のが旨い! しまいには会社の帰りには、そのまま実家に帰り食事を済ます。また、浮気ぐせが治らず(これは病気なので死ぬまで治らない)、日がなスマホをいじってニヤニヤメールをしたり、コソコソとしたりしている。健全たる働き者で、健気で愛情深い嫁は夫からのDVや、姑たちからのイジメに耐えて必死に子育てをする。夫が浮気しているかは、長年の勘で分かる。すでに殺気は目覚め、コイツらを殺してやると思ったりしだす。しかしさすが殺人はしないが、嫁はじっと耐える。そしてついに子どもから手が離れ、やっとこさ楽になれると思ったら、“好事魔多し”で、子宮癌やら乳癌などを宣告される。親族は生命保険などに関心を持つ。夫は妻の入院をいいことに、遊興に明け暮れ、浮気を重ねる。アーヤダ、ヤダ、こいつらとは絶対に一緒の墓に入りたくないと決める。こんなケースが実に多いと聞いた。たった一言、たった一枚の服、一足の靴、一杯の酒、一枚の服やシャツ、一枚の寝具、一台の車、一度の改築などのことなど身近な問題が陰れた要因となっている。夫婦とはもともとまったくの赤の他人だが、血の通う同士のトラブルは、血で血を洗う惨劇へと向かう。問題が起きると逃げてしまう。そんな光景を日々見ていると自分の夫のふがいなさに気づく。こんな奴らとは一緒の墓には入りたくないから、「死後離婚」を考えている嫁は多い。この頃やたらに多い親類身内間での事件。家庭内における事件が多い理由はここにある。お嫁さんを大切にしなければならないのだが、強すぎるお嫁さんもいる。世の中はお墓の中に入っても分からないのである。


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