ページ

2009年11月23日月曜日

人間市場 舟盛り市篇

土曜の昼、親友と今日何すると話す。
天ぷら、中華、デニーズ、喫茶レストラン、日本そば。辻堂駅にはこれ位しかない。
う~ん、先週日本そばだったよね。少し歩くけど、小さな店だけど結構美味しいイタリアンあるよ。
パスタとピザでビールはどう?
イイですね、それにしましょうよと海岸に向かって歩き出す。

徒歩十五分、気分軽やかに到着。ここ暫く来てないんだけど、看板変えたんだなと言いながら、バァ~ンとドアを開ける。
アレッ?何ここ、何この変なニオイ。黒い服を着た男と女が、あんたこそ何、ここを何処だと思っているのと睨みつけられた。その瞬間パスタとピザとサヨウナラです。
変わっていたんです。ヘアーサロンに。失礼しました、すみませんと店外へ。何しろ店がどんどん閉まって色々に変わるんだよね。

どうすっか、暫く立ち尽くし、あっ、そうだ「伊勢屋」がある。頭の中は、あの味、あの料理。今日は刺身でどぉ?とかなり消極的に「伊勢屋」にしようとなり、トボトボと今来た道を戻る。

入り口に何となく立つ。自動ドアが何となく開く。えらっしゃ~いとおばさん五人。
お客さんは七分の入り、十五人位。真ん中に四角大きなテーブルがある。角々に、満貫ありだよ、とコーナーに座る。昼のメニューが黒板に白墨で書いてある。一番高いのが、お刺身舟盛り、千二百五十円。
まずは、生ビールと小で行く。次に舟盛り、鯵のたたき、イナダの煮付け。親友は、鶏の唐揚げ定食、ご飯半分。すみませ~んと新人風のおばさんにオーダー、ビール急いで。で、来ました。
一気に飲んで、冷酒一合ずつ。ここまでは消極的ながらも、ビールが入って少し積極的になる。ここの舟盛りは結構いけるよねと前回のイメージを思い出す。

来ました舟盛り。何、何これ。マグロ赤身二切れ、タコ二切れ、イナダ二切れ、カツオ二切れ、イカ少々、シラス少々。スカスカじゃない。麻雀で言えば二個二個じゃない。(私は怒っている)
おばちゃん、昔は舟盛りらしく舟から魚が溢れていたじゃない、と言うと周りのお客さんもよく言ってくれた、その通りと目配せしている。おばちゃんはしかられた生徒みたいにしょんぼりしている。そこへ、へい、おまち~と別のおばちゃんがイナダの煮付けと、鯵のたたき。何これ、イナダ細いじゃない、お皿の上で泳いでいるよ。鯵のたたき、骨ばかりじゃん。一匹使ってないんじゃないの?単品で頼んでいるんだよ。メンタンピン。ギャグがわからないおばちゃん、しょんぼり。

親友に、ゴメンね期待はずれ、昔と違うね。そうですね、かなりリストラ料理になりましたねと親友。
前は舟盛り出たときウマァ~って感激したもんね。鶏の唐揚げに期待して、と冷酒を飲む。
世の中世知辛くなったね、全く。
そこへ、おまち~と唐揚げ定食。味噌汁、お新香(きゅうり三切れ、大根五切れ、にんじん三切れ)ど~んと唐揚げのはずが、とんと位。アレッ、少くねぇじゃん、全然。数が減って、なおかつ小さくなったね。
おかず足りる?何か頼むかとカツオとシラスを単品オーダー。おばちゃん単騎待ちだよと言うと、やはりギャグが通じない。
以前いた、明るくキビキビ働くおばさんはいなくなったし、凄い出っ歯のおばさんもいなくなった。
結構ギャグが通じたんだけどね。

ところで、親友何かいい企画出た?
親友ポツリ、こんなのどぉでしょう。直感ビビビビー、イケル、素晴らしい。
イケルよ、明日丁度出版社と打ち合わせするから話をするよ。後でFAXで。
次の日そのFAXを出版社に説明、尊敬する編集者、イケル、イケます、イキましょう。
で即決定になりました。

日本初の本が出ます。あった様で無かった本です。乞うご期待。来春出版します。
気の早い編集者、ヒットしたらパーティーどこにしましょう。何て言いながらお帰り下さいました。
親友に電話、決まったよ、書き始めようと、満貫を目指す約束を心に期するのです。

ちなみに「伊勢屋」は、東海道線辻堂駅南口、駅から海岸に向かって徒歩五、六分です。
きっと期待に応えてくれます(?)

1 件のコメント:

sakon さんのコメント...

ははは!やはり辛口トークが最高ですね!!私も伊勢屋には痛い思いをさせられました。遅れてきた友人に、ラストオーダーだからって、箸も出さないんですよ。みんなでブチ切れですよ!!笑
そんなところを見て、反面教師としなければと思いました。