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2009年12月2日水曜日

人間市場 孫市篇その2

愛する孫が少年野球のチームに入った。小学1年生である。

日曜日の朝から昼まで、又は午後1時から4時まで練習したり、試合形式をする。孫は一番チビである。熱心な大人が監督、コーチをする。優しい人たちだ。当番のお母さんたちがおにぎりや、お茶を用意している。1軍、2軍、合わせて40人位いる。

若かりし頃、私の家の前の公園で息子に野球を教え始めた。もっと、もっと、もっと、とせがまれた。上から投げると打てないので、下からボールをトスした。

おっ、なんだあの黒い固まりは、と思った。丁度、中位の火針位の大きさだ。何だろうと見ていると、その中からポコッと白いボールが出るではないか。丁度私が息子にトスした様に、ポコッ、ポコッと3メートル位先から打者に向かって山なりのボールが出る(投げるのではない)。孫たちは、それを打って走る。いいぞ、いいぞと監督さん、空振りしても、いいぞ、いいぞとコーチさん。ホメまくる。決して怒らないのだ。息子から、余計な事言わないでよと言われていたけど言うまでもない。良い教え方だ。私としては、ただ応援して手を叩くだけだ。その昔、息子を少年野球に入れるかと見学に行った時、あんまり細々注意ばかりし、怒ってばかりいる監督やコーチを見て、オイッ、コラァー、ボールの握り方、バットの持ち方、ちゃんと教えてんのか、何で子供にバントなんかさせんだ。いちいちサインなんか出すな、スクイズなんてやるな、と言った事を思い出した。思えば若かったんです。

で、息子は入れませんでした。体が小さいので、肘や肩を壊させたくなかったのです。中学から野球を始めた息子は、朝練、猛練、熱練、激練を休む事なく頑張り通し、2番、2塁のレギュラーとなり、22年ぶりに優勝しました。体調を壊していた私も、10日間応援しました。ダイクマで200ミリ望遠レンズ付き一眼レフを買いました。

今では息子が、息子の息子に野球を教えているのです。私、グランパはトスの機械になっています。孫からちゃんと投げろと叱られます。

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