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2009年12月27日日曜日

人間市場 ヘンダ市篇

12月20日、M-1グランプリでスター誕生。

「パンクブーブー」ツッコミ黒瀬純(34)ボケ佐藤哲夫(33)スピード感ある話芸、いいネタ話は将来有望、賞金一千万は見た事もないので判りません。何しろ毎月13万位でカツカツの生活をしていたのでという。

人を何とか笑わせたいと頑張って来て、遂に笑っている場合じゃない事となりました。
4329組からのグランプリ、審査員全員から支持を取りました。過去8年で準優勝5回でした。
ちなみに第二位が「笑い飯」、第三位が「NON STYLE」でした。地方回りで力を付けていたのです。いいですねこういう話、若者二人がメジャーになる日を目指して苦節を重ねたのです。

小島よしおのパンツ姿も見なくなりました。ゲッツ坂野のゲッツも見なくなりました。グーグーと指を出していたのは誰だっけ、革のベストと短パンの大男どうしたんでしょう。悲しいですね、それを考えると夜も眠れません。


今から十年前、私の主催であるパーティを行いました。今は無くなった銀座東急ホテルです。
400人位招待しました。皮切りは「松鶴家千とせ」師匠に最後のシメは「南州太郎」師匠にお願いしました。イエ~イ、ワカルカナ、ワカンネエダロウナで始まって、オジャマシマスで終わらせたかったのです。

和田弘とマヒナスターズを計画したのですが暇がないとやんわり断られました。稼ぎ時のシーズンだったのです。
一度は飛ぶ鳥を見ただけで落とす程大人気、眠る暇無く立って眠っていたという千とせ師匠、出演をお願いに高島平(?)の団地に行くとあの独特のアフロヘアーもさっぱりと、イエーイ何の事なんて調子で、昔俺がスターだった頃あいつはヘターでただイターだけだった、ワカルカナァなんて感じで気持ちよくお受け下さいました。仕事あんましねえんだよ、芸人は芸者と同じ売れている内が花だもんねと。南州師匠は私でない人が交渉、喜んでオジャマしますと言ってくれたとか。

ある打ち上げをホテルオークラで、やはり私の主催でやりました。皮切りに誰か欲しいなと思い知人のマネージャーに相談しました。そこには当時小林旭とか天童よしみ等大物が所属していました。女性マネージャーがどんなタレントがいいんですかと聞きますから、ヘンなのがいいんだ、ヘンなのがと答えました。

いますよ一人、誰?山本ヘンダです。

山本リンダじゃないの?いえ山本ヘンダです、そっくりですよ、一発OKです。当日礼を尽くし着替えやメイクの為にスイートルームをホテルに用意させました(ただ同然で)。来ましたヘンダさん、全然ヘンでなくすこぶる美人。マネージャー、付き人(?)ヘアメイクの人たち。お腹空いたら何か食べていいよ、ルームサービスでと言って退室、そしてパーティー開始。

すっかり山本リンダに変身してました。ソックリです、ウララ、ウララウラウラデと熱唱数曲もう最高でした。

パーティーも無事終わり支払いの明細が来ました、何これと見るとルームサービスで食べてくれた事、まるで室内バイキング状態です。仕方なし、後悔無し、食べ残し有り。一発芸で一生食べて行く人尊敬します。苦節を重ねた若い芸人たち応援します。

私の人生も一発芸みたいなものですから、ただ食べていけるかどうかは判りません。大した芸を身につけませんでしたから。

1 件のコメント:

sakon さんのコメント...

何事も継続していくことが一番難しいと思います。このブログも凄すぎます。継続してコメントできなくてすみません。。