この際ハッキリ言います。不美人ほどファッションの世界では活躍します。
ご存知、コシノファミリー。母、小篠綾子、弘子、順子、美智子と文字で書くとかなり美人家族を想像するでしょう。しかし、想像を超えたそうでない親子なんですね。四人揃うと小さな子供は泣き出したり(?)引きつけたり(?)ある子は登校拒否になったりします(?)暗闇からヌ〜っと出ると死ぬ人もいます(?)ルーツを訪ねるとそれはもう、日本不美人史です。恐いです。凄いです。私の三人の姉といい勝負です。
今年の初め、谷崎潤一郎の「細雪」を読みました。こちらの四姉妹はきっと鏑木清方や伊東深水が描く様な美人だったのでしょうね。かなり長い小説でしたが、絶品の文章心地よい読後感でした。
ちょっとある事で、コシノ家のファッションを調べました。色、ライン、カット、プライス。結構、中々なんです。あの鳩山幸さんもご愛用、四人が海外でショーをやっているDVDも見ました。絶句。でかい、厚い、太い、ズングリ、もう一歩で天童よしみに重なります。青山骨董通りにある友人がいる会社の一階にヒロココシノのブティックがあります。
おっ、このセルリアンブルーのジャケットいいジャン。これ着て似合う女性はかなりの美人じゃないと駄目だな。値段は十一万八千円(確か?)か(別に買いませんでした)。コバルトブルー、ヴィリジアンブルーの使い方とグレーの組み合わせはいいなと言いながらも、あの顔と顔と顔が私を襲って来ました。かなりブルーな恐怖です。
刺青を織り込んだ様など派手のセーターを着た親分、いや若頭、いや幹部風のお兄さんが、お前あのブルー良いじゃねぇか、ヨォ、どうだい、なんて金の指輪だらけの手でウィンドを叩いてました。全然似合いそうもない女性でした。待ち人が着たのでその後どうなったかは判りません。
ちなみにコシノ家の様な顔は学術的に言うと、遥か数万年前アフリカ大陸で猿から進化して生まれた人間が、アフリカ系、ヨーロッパ系、アジア系に分かれました。アジア系は主食マンモスを求めシベリアの大地に向いました。極寒の地で人間は進化しました。凍傷から身を守るため、手足は短く体はずんぐりとなり、目尻は細く唇は太く厚く、口は固いマンモスの肉を噛むために大きくなり、下顎は力強くなりました。と、まぁコシノ家は正当なアジア人と言う訳です。どんどん優秀な人間を残して欲しいと思うのです。私も人の事を言える様な姿形ではありません。正しいアジア系です。
紫式部なんかもの凄いアジア系であったという学説があります。美人へのコンプレックスがあの王朝絵巻を生んだのです。
もっとも学説は当てになりません。誰も本人に会っていませんから。
1 件のコメント:
昔、箱根に住む風魔一族の棟梁、風魔の小太郎は大男だと世間の噂が流れていた。でも実際はかなり小男だったと。最後の文章で、何かそれを思い出しました。
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