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2009年12月12日土曜日

人間市場 辛抱市篇

新聞記事を読んで思わず大拍手したくなる事がある。久々にあった。

11月28日朝刊。私は小さな頃から大相撲が大好き。マムシの栃錦、一直線の柏戸、内掛けの琴ヶ浜、吊り出しの明歩谷、潜航艇の岩風、うっちゃりの北葉山等が大好きであった。
この頃では悪役を一手に引き受けている朝青龍だ。

東京場所の時は見に行く。ヨーダの様な顔をした朝青龍の天敵、内舘牧子。この人がもし、暗闇からでたらほとんどの人は気絶するでしょう。人の前には出てはいけない顔なんです。通販生活位は許します。(それ位の人なんです)何しろ私は美人派の代表ですから。

おっと、大事な記事の話を忘れました。なんと初土俵からワーストの38場所連続負け越しの記録に終止符を打った力士が出ました。年6場所ですから、6年半勝ち越してないのです。その力士の名は、森麗(もりうらら)序の口は16枚目です。
何とか山でも、なんとか海でも、なんとか錦でもない、「もりうらら」ちゃんなんです。カワユイではないですか。よくぞマァ頑張り続けたものです。どえらい人です。この日、16歳の力士に攻め込まれたが土俵際でうっちゃりの大逆転勝ち、努力すればいつかきっと達成できると語ったとか。
4勝3敗。こういう人には心から脱帽です。力士的というより人間的に尊敬です。こんな話があるから相撲は面白いのです。入門してからず~っと序ノ口、つまりは入り口に入ったばかり。中には入っていないのです。入門7年目、千葉県出身22歳、本名森川勇樹。170センチ、120キロ、血液型O型、大獄部屋(親方はあの大鵬の娘婿、元貴闘力)。この夜、父さん母さん(両方とも59歳)。遂に勝ち越したよと電話するとお母さんは号泣したとか。


同じ日、横綱白鵬は年間84勝目。うららちゃんには天文学的数字、でも同じ1勝。
その価値は全く変わりありません。大きな笊に沢山の勝栗を貰ったうららちゃんに、一足早く春うららが来たのです。人間辛抱だ、と言ったのは初代横綱若乃花でした。世の中はどうしようもないですが、努力、精進、辛抱の先にきっと春が来るはずです。
出来たら一度飲みたいなこんな力士と。

1 件のコメント:

sakon さんのコメント...

それでもやり続ける。すごいことです。貶されて笑われまくってきたと思います。無心で取り組み、格好悪いことができる人は本当にカッコイイと思います。
しかし、うららと名前が付けば弱くなるのでしょうか。。笑