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たこ焼き、大判焼き、コロッケパン、あつあつポテト揚げ、氷ミルク、氷あずき、氷メロン、小倉アイスなどなど、小さな小さな店の中に全て食べたいお品書きがある。
七月十三日(日)午後一時、茅ヶ崎市立円蔵小学校正門前に一軒だけある店にいた。
四人しか座れない。元々はたこ焼きだけであったらしい。
六十歳前後の夫婦で営んでいた。
今年初のかき氷を食べた。私の場合氷メロンが最優先だ。
メロンソーダも別格だ。赤とか黄色の氷があるが何故か緑色がいい。
ふとガキの頃を思い出す。
駄菓子屋の店先で、オレ緑、オレ赤、オレ黄色、オレ白なんてオバチャンかオジサンに頼むと、まるで魔法の様なかき氷機でグルグルガリガリ、するとサラサラ、ハラハラ、トロフィーの様な透明な入れ物の中に白い氷が溜まっていく。
そこに各色のシロップを入れる、そしてまたグルグルガリガリ、山の様になった白い氷の上に再びシロップをかけてくれる。
オバチャンオレの氷が少ないとか、オジサンオレのはシロップが少ないよとか、ガキ同士涙をためてそれぞれ平等をオバチャン、オジサンに訴える。
ウルセーガキとかは駄菓子屋さんは絶対にいわない。
ハイハイ、ワカッタヨ、ハイハイコレデイイカイ、ハイハイとなんでも願いを叶えてくれた。オドロシイ駄菓子屋さんというのはこの地球上に存在しない。
すっかり食べ終えると、みんなで舌を見せ合った。
オマエシロー、オマエキイロー、オマエミドリー、オマエアッケェーとかいっては冷え冷えの氷を楽しんだ。小さな店で氷メロン150円を食べながらガキの頃を思い出した。
自転車に乗った中学生たちが次々と来た。主婦も来た。オバアチャンも来た。タクシーの運転手さんも来た。
大いに繁盛していた。何かとっても幸せな気分になった。
勿論ご夫婦は優しさ度120%位であった。
午後一時半、応援に行った愛する孫たちの野球の試合が始まった。
コンビニとスーパーとファミレスのない時代の方がずっとみんな仲良しで、みんな笑っていた。ガキの頃、お金持ちの家の子がいて駄菓子屋さんの前で、かき氷を食べたいと泣いておねだりしていた。あんなもん食べたらおなか壊すからダメといった。
緑色の舌でお金持ちにアッカンベーをしてやった。
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